夫婦でコーヒーを楽しみ、コーヒー豆の自家焙煎をしてるくらいなのに、私、コーヒーを飲むと胃が荒れます。それでも好きなので飲むんですが、胃が元々すぐ荒れる体質だからか歳を重ねるにつれて辛くて無視できなくなってきました。
美味しいご飯を食べて、食後に香りも味もいいコーヒーを飲んで、もたれる。コーヒー飲んだ後に胃薬を飲む悲しさよ。
同じ人いますか?コーヒー飲めない人はこのブログ読んでないかもしれないけど。
ずっともやもやしてたんです。「カフェイン」のせいで胃が荒れてるなら他の飲み物でも胃が荒れるはずだと。ようやく私はコーヒーで胃が荒れる原因を探すために旅にでかけた。(ネットサーフィンともいう)
驚くべきことにコーヒーで胃が荒れてるのはカフェインのせいではありませんでした。私が飲めるコーヒーもあるかもしれない。
※全て私の胃がコーヒーで荒れるのはなぜかという主観で調べています。
私の胃を荒らす容疑者①カフェイン
レッドブル飲んでも、緑茶を飲んでも胃が荒れない。カフェインで胃が荒れるなら、レッドブルなんて1杯で絶対アウトだろ、と思っていました。
カフェインの効能
カフェインは眠気を覚ましたり、熱を冷まし痛みを抑えたりする作用をもつ。
カフェインが胃に与える影響
カフェインは胃酸分泌を促進させる。
(cAMPの濃度の増大は胃酸を産生する細胞では、プロトンポンプを活性化し、胃酸分泌を亢進する。)
胃酸分泌が増えるので、過剰に分泌されれば胃が荒れます。
カフェインの添付文書
カフェインは医薬品なので添付文書があります。
カフェインは
慎重投与:胃潰瘍又はその既往歴のある患者
痛み止めで有名なロキソニンは
禁忌:消化性潰瘍のある患者
慎重投与は症状によっては服用することがあります。禁忌は絶対に服用してはいけません。カフェインの方が胃には優しそうです。でも私はロキソニンを服用してもなんともありません…
カフェインは胃を荒らす犯人じゃない
私の胃を荒らす容疑者②クロロゲン酸
「コーヒー 胃が荒れる」で検索したら、沢山出てきた「クロロゲン酸」。どうやら「カフェイン」ではなくて「クロロゲン酸」が胃を荒らす犯人だと。
クロロゲン酸は胃を刺激して胃酸を促すらしい。ただ、リライトやコピーの記事ばかりで、根拠となるものが全然ない。ほんとなのかな?クロロゲン酸について調べてみました。
クロロゲン酸とは
クロロゲン酸は
- コーヒーの褐色や苦味、香りのもとになる成分で、焙煎する前のコーヒー豆に多く含まれている
- コーヒー豆から初めて見つかった物質で,ポリフェノールと呼ばれる多くの機能性を有する物質群の1つ
コーヒーとお茶に含まれる成分: The Coca-Cola Company
コーヒー中のクロロゲン酸類とポリフェノールについて | 全日本コーヒー協会
クロロゲン酸には良い効果が沢山
近年、動脈硬化予防、糖尿病予防に有効かもしれないと研究結果が出ています。
ディカフェでもクロロゲン酸は含まれている
ディカフェにしてもクロロゲン酸はコーヒー豆に残っています。
ディカフェのコーヒーに含まれるクロロゲン酸も糖尿病に効果があるかも、なんて研究もされていました。
脱カフェインコーヒー生豆抽出物の糖質分解酵素阻害活性とクロロゲン酸類の寄与について報告
花王のヘルシアからは特保としてクロロゲン酸をアピールしているコーヒー飲料が発売されています。胃が荒れやすい成分なら特保になんてしないような気もする。
コーヒーで胃が荒れるから、コーヒーにしか含まれないクロロゲン酸が犯人かと思ったけど違うかも?
紅茶をガブ飲みすると胃が荒れるのは?
コーヒーの他に紅茶を何杯も飲むと胃が荒れる事があります(作業しながらずっと飲んでる事がある)。これはカフェインのせいだと思っているのですが、紅茶にもポリフェノールが含まれます。
ポリフェノールはその中でも分類されて、
フラボノイド類:茶やワイン、リンゴに含まれる。耳にしたことのある「タンニン」
フェノール酸類:コーヒーに含まれるクロロゲン酸
煎茶やリンゴで胃荒れはしないので、やっぱりポリフェノールは原因ではなさそう。カフェインには胃酸分泌作用があるので、カフェインのせいだと思います。
紅茶のガブ飲みで胃が荒れるのはカフェインのせい
カフェインの量で検証
カフェインが沢山入っていたら胃が荒れるのかもと考えて、コーヒーのカフェイン量と他の飲み物のカフェイン量を調べてみました。
カフェイン含有量(100mlあたり)
レギュラーコーヒー | 約60mg |
インスタントコーヒー | 約60mg |
紅茶 | 約30mg |
煎茶 | 約20mg |
レッドブル | 約32mg(1缶250mgに80mg) |
レッドブル意外に少ない!…コーヒー1杯と変わらない(公式にも書いてある)
コーヒー1杯のカフェインで私の胃は荒れない
クロロゲン酸の量で検証
全日本コーヒー協会ってすごいですね。ちゃんとコーヒーに含まれるクロロゲン酸の量を調べていました。
コーヒー豆の焙煎度と品種によってクロロゲン酸の量が違う
コーヒー中のクロロゲン酸類とポリフェノールについて | 全日本コーヒー協会
上のリンクから、
- ロブスタ種の方がアラビカ種よりクロロゲン酸類、ポリフェノールが高い
- 焙煎度が深くなるについれて、クロロゲン酸類の含有量は低くなる
- 焙煎が深くなってもポリフェノールは減らない
クロロゲン酸が胃を荒らすとは言えなくても、私の胃にクロロゲン酸が合わないんだとしたら、このデータが役立つ気がする。
アラビカ種の深煎りなら胃が荒れないかもしれない
私が飲めるコーヒーはどれ?
アラビカ種の深煎りコーヒー
という結論にひとまず落ち着きました。
振り返ってみるとtsubagoroasterの美味しいコーヒーは浅煎りの物が多いんです。そして、家でコーヒーを飲んでる時に胃が荒れることが多い。
外で仕事してる時に飲むインスタントコーヒーや、コンビニのコーヒーは飲んだ後そこまで胃が荒れてない気がします。
tsubagoroasterのコーヒーはロブスタ種ではないアラビカ種を使っています。コンビニやインスタントコーヒーはロブスタ種が多いようです。ということは焙煎度が原因か?浅煎りが好きだけど、深煎りも飲んでみようと思います。
私の胃を荒らさないかもしれない、「アラビカ種の深煎り」
さっそく夫に焙煎してもらいましょう。
今度、飲めたコーヒーがあったか書きますね。胃を張って探してみます←